西国(24) 子供と女性にご利益大、日本最古の観音霊場 中山寺
癒しのポイント
全国から参拝者が来る街の大きなお寺なのでにぎやかですが、悪い意味での騒がしさはありません。年中行事の際には、参道に屋台が並ぶこともあり、ちょっとした縁日気分も味わえます。お宮参りや七五三など、子供の慶事での参拝も多いので、活気があって明るい気分になります。
お寺の概要
聖徳太子が開いた1400有余年の歴史を持つ由緒あるお寺で、一般には安産祈願や子授け祈願で有名です。
犬の安産にあやかり、暦の上での戌の日に安産祈願のお参りにゆく”戌の日参り”で、遠く関東や九州地方からも、お参りに来られます。また子供が生まれた時に、男の子が三十一日目、女の子は三十二日目にすると言う”初参り(お宮参り)”、男の子が三歳と五歳に、女の子は三歳と七歳にお参りする”七五三”(年齢は満年齢でも数え年でもどちらでもよいそうです)など、年中参拝者が絶えません。
また、二塔一金堂の立派な伽藍のなかには多くの小さな寺院があり、それぞれに仏様をお祀りしています。
子・丑・寅・卯・・・の、干支の十二支は、年だけでなく、日にも当てられます。なので12日に1回、「戌の日」があります。神社やお寺にお参りして、腹帯を頂き、それを巻くと良いとされています。
お寺への行き方
最寄り駅は阪急宝塚線の中山観音駅、歩いて山門まで数分の近さです。JR中山寺駅からでも歩けますが、1km弱(約15分)を歩く必要があります。
車の場合は、近隣に無料駐車場がないため、中山観音駅前南側の駐車場(有料、500円~)を利用することになります。数軒の駐車場がありますが、いずれもオジサン・オバサンが道路に飛び出んばかりに出てきて「こっちへおいで」と手招きするので、すぐに分かると思います。七五三や戌の日などは駐車場が満車になることもありますので要注意です。
中山観音駅からは、短いながらも、門前町があり数軒の土産物屋さんと、お食事などができる飲食店があります。
参拝の記録
山門から本堂までの参道両脇にはいくつかのお堂があり、各干支の守り本尊がお祀りされています。ちなみに、各干支の守り本尊は次の通り。皆さんも、ご自身の干支の守り本尊にお参りしてはいかがですか?
子 (大黒堂) 千手観音
丑寅(成就院) 虛空蔵菩薩
卯 (総持院) 文殊菩薩
辰巳(観音院) 普賢菩薩
午 (寿老神堂)勢至菩薩
未申(宝蔵院) 大日如来
酉 (総持院) 不動明王
戌亥(華蔵院) 阿弥陀如来
ご本尊は、十一面観世音菩薩。
また境内には弘法大師を祀った大師堂、七福神を祀ったお堂もあります。休憩所やお茶屋さんもあるので、疲れた時に一服する場所には恵まれています。
参道を歩いて、正面が本堂です。参道にはエスカレータなども設置されていますのでお年寄りでも安心。本堂から左手には朱塗りの立派な大願塔があり大日如来がお祀りされています。また本堂後ろをさらに上がると、弘法大師を祀る大師堂、そして釈迦如来の仏舎利が安置されている深青の青龍塔があります。そこから大阪~神戸が一望できるので眺めもいいです。
御朱印は、「大悲殿」(観音菩薩のいらっしゃる場所と言う意味)。
御朱印は、このほかにも計7種類あります。
一部は、境内奥の大師堂、そして山道を1.5kmほど登ったところにある奥の院で拝受できます。ただし奥の院はけわしい山道を登らなければならないので、軽装ではなく、軽いトレッキングを想定した服装が必要です。