日本を巡るお寺・神社の旅

癒しを求め、各地を旅しながらお寺や神社をお参りした時の記録。

西国(22) 亀に乗った観音様がいらっしゃる、総持寺

西国二十二番札所(大阪府茨木市

補陀洛山 総持寺(そうじじ) 真言宗


癒しのポイント

 ぼけ封じの普悲観音、「この世の一切の汚れを焼き尽くす」と言うトイレの神様で有名な烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)など、街中の比較的小ぶりなお寺ながら、ご本尊以外にも特徴ある様々な仏様がお祀りされているので、この一か所で何か所も参拝したような気分になります。


亀の恩返し伝説


 総持寺縁起絵巻に、総持寺を開いた藤原山蔭にまつわる亀の話が伝わっています。平安時代藤原氏の流れをくむ藤原高房と言う人物がいたそうです。ある日、高房は漁師に捕らえられていた大亀を自身の着物と引き換えに救います。ほどなくして高房は、息子である山蔭を謀略で川に捨てられてしまう。嘆き悲しんだ高房は日ごろから信仰している観音菩薩に祈念したところ、先に助けた亀に乗って山蔭が返ってきたという逸話です。高房の没後、山蔭は観音菩薩の恩に報いるために寺院を建立してお祀りをしたとのことです。

 ご本尊は、千手千眼観世音菩薩。逸話のごとく亀に乗った珍しい観音菩薩ですが、秘仏となっており、ご開帳のタイミングでなければ見ることはできません。

 また、山蔭は包丁道の創始者としても知られており、4月18日には包丁式とよばれる神事が毎年行われます。


お寺への行き方


 最寄り駅はJR京都線のJR総持寺駅から東に徒歩で5分。阪急京都線総持寺駅からでも西に徒歩で5分。街の真ん中にある少し小高い丘にあるお寺で、交通の便はとても良いです。街中にありますので、門前町などは無く、普通の商店が点在した場所です。

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総持寺周辺

参拝の記録


 駅から歩くことわずか5分で、総持寺に到着します。階段を上がった丘の上に、立派な山門と仁王さんが待ち構えてます。

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山門

 境内はこじんまりとしており、本堂には千手千眼観世音菩薩(秘仏)がお祀りされていますが4月18日の包丁式前後にはご開帳があるようです。

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本堂

 そして、その横にあるのが大師堂。このほかにも、ぼけ封じにご利益があるという普悲観音をお祀りする観音堂薬師如来をお祀りする薬師堂、如来荒神をお祀りする荒神社、不動明王堂など、それぞれは小さな建物ですが。境内にうまく配置されています。

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大師堂

御朱印


 御朱印は「大悲殿」(観音菩薩のいらっしゃる場所と言う意味)。

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ご朱印

 

 

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